2010/06/24

Between calm and passion

バルセロナは本当に楽しかった。サグラダ・ファミリア、ピカソ美術館、闘牛、フラメンコ、美しい海あり、自然豊富な山もある。とりわけ、ガウディの建築が気にいった。町中にポツンとガウディの建築があったりするのだが、一目見てすぐにそれとわかる。その建築様式を言葉でどう表現すればよいかわからないが、おとぎ話や夢に出てくるような建物だった。夜寝る時になっても興奮はおさまらなかったらしく、疲れているのになかなか眠れなかった。

その結果→免疫力がおち→風邪をひく

スペインには「シエスタ」という午後の休憩時間がある。だいたい13時~16時まで店を閉め、人々は昼寝や休憩をするのだ。だが私は休むことなく動き回ってしまった。だから、情熱切れして体調を壊したのだろう。シエスタしておけばよかった。

情熱はシエスタなくしてあらず。

スペインの情熱の秘密が少しわかった気がした。
バルセロナを後にし、次にビルバオという町に移動すると、私の体だけではなく相棒のデジタルカメラまで壊れてしまった。持ち主のおかしな情熱に付き合いきれなくなったのだろう。そして翌々日、日本がカメルーンを撃破した。なんの因果関係もないけど、カメだけつながった。

風邪が治らず、ビルバオの宿で寝込む。外はすごい雨だ。だが、私には行かなくてはならない所がある。それは、

スーパーマーケット。

スペインの物価がこれまでの国より高いことは、前に書いた。宿代は何とか15ユーロ前後でおさまるが、外の飯が高いのだ。その辺のレストランで食事でもしたら、10ユーロはふっ飛んでしまう。これは長期旅行者にすれば死活問題である。なので、スーパーで買い物をして、宿でなんやかんや調理して食べる。そうすれは、2~3ユーロでおさまる。冷蔵庫がないからストックということができない。だから、毎日スーパーに通う。その辺の主婦よりスーパーに通ってるだろう。スーパーの連続出場記録を更新中かもしれない。

"カル・リプケン"も"鉄人衣笠"も"金本"もビックリだろう。ひょっとしたら対談の申し込みがあるかもしれない。

ただ、正直言うと、どこの町のどこのスーパーも日曜は休みだから、日曜だけは行けないのだが。それでも最近、バックパックより買い物カゴを持っている時間の方が長い気がする。買い物も慣れたものだ。

あらっこの店、ニンジンのばら売りしてないじゃない。(主婦風)

問:どうする? 

答:スーパーマーケットはしご。

上司:おい、ムラタ、二軒目行くぞ。

ム:へい、山川部長。お次はどちらで?

ん~、だいぶ話が逸れてしまった。
軌道修正が困難と判断するので、今回はこのへんで。



スペインの夢⑤ゲッテンハイム美術館にいく(ビルバオ)
 


スペインの夢⑥リーガ・エスパニョーラをみる(ビルバオVSバレンシア)
 


 


スペインの夢⑦スペインで一番美しいステンドグラスをみる(レオン大聖堂)
 


 


スペインの夢⑧学生の町で学生気分を味わう(サルマンカ)
 


 

2010/06/11

Travelers high

チェコの後は、ドイツ、オーストリア、フランス、スペインと移動してきた。一見、壮大な旅に思えるかもしれないが、まあまあだろう。バスでチェコからスペインまで一気にきた。30時間の移動はこの旅の最長移動記録かもしれない。ちなみに高校生の頃、学校から家路に着く電車の中で眠りこけ、終点、福島のいわきまで行ってしまったことがある。茨城は、南に千葉、西に栃木、北に福島、東に太平洋なのである。茨城に無知な方は覚えておいてほしい。

チェコは誠にいい国だった。7ユーロでプール・サウナ付きの宿に泊まれたし、4ユーロで中華食べ放題の店を見つけたし、クラシックコンサートを観れたし、チェコの新首相に遭遇したし。東欧はローコストハイクオリティの旅ができる。詳細は、近日公開予定(帰って暇ができたら・・・)、“東欧を月600ユーロで旅する”をご覧頂きたい。ヨーロッパをガイドブックを参考にして旅する時代は終わりを迎えつつある。これからはデータトラベルの時代。

さて、30時間のバス移動を終え、スペインのバルセロナに着いた。インフォメーションセンターで目的の宿までの行き方を聞き、昼過ぎにようやく宿に辿り着いた。シャワーを浴びた後、宿でゆっくり休もうと思っていたが、元気がみなぎってきて街に出たくなった。長距離移動を終えたばかりなのに、なんなんだ?スペインのシャワーは情熱入りなのか?

街に出、通りを歩いていると、地元民であろうお母さんが服を汚してしまった子供にクレームをつけている。おお。FCバルセロナのシャビが、審判にクレームをつけるような情熱的なジェスチャーだ。

それから、ガウディの建築、サグラダ・ファミリアに向かおうとするも、道がよくわからない。通りのオープンカフェの店員に道を尋ねた。すると、サグラダ・ファミリアの方向を指し、熱心に教えてくれる(スペイン語だけど)。おお。FCバルセロナのプジョルが前線の選手に指示を出すような情熱的なジェスチャーだ。

バルセロナの街歩きを終え、宿に戻ろうとメトロの駅を探した。すぐに見つからなかったので通りにいたおじさんにメトロの駅を尋ねた。すると、メトロの駅の場所を教えてくれるだけでなく、そこからどこの駅へ行きたいのかを私に聞き、目的の駅まで何番のメトロに乗って、どこで何番のメトロに乗り換えればいいかまで教えてくれる。おお。FCバルセロナのグアルディオラ監督のような的確で情熱的な指示だ。

メトロに乗り込み、車内で立っていた。すると、前に立っている女性の携帯が鳴った。トゥルル~トゥトゥトゥトゥトゥトゥ トゥルル~。 おお。携帯の着信音まで情熱的だ。ちょっと、暴れん坊将軍のテーマ曲みたいだ。

宿近くのメトロ駅に着き、食料を買うためにスーパーに寄った。おお。なんて情熱的な高さだ!東欧で会った日本人旅行者はスペインは物価が安いと言っていたが、それは西欧を旅してスペインに入った人はそう感じるのだろう。東欧から入るとメチャクチャ高く感じる。だがしかしだ、ワインが情熱的に安い。

2リットル、1.1ユーロ。
マジか?アクエリより安くないか?

私は情報収集のため、バルセロナにある日本人宿(日本人旅行者が集まる宿)に一日だけ泊まった。そこで、南米を3ヶ月旅して、コロンビアからバルセロナに来た日本人カップルと知り合った。聞くと、昨日、バスターミナルでバックパックを刃物で切られ、危うく物を盗られそうになったらしい。彼いわくスペインはコロンビアより危ないのだそうだ。本当か?あの国民的英雄、イギータまで子供を誘拐するような国だぞ。その日本人宿で夜を過ごしていると、宿泊者からぞくぞくと被害報告が届いた。

I Phoneを盗まれた。
50ユーロ盗まれた。

どうやら本当に危ないらしい。スペインは首絞め強盗があり、その被害の8割が土、日に起きているのだそうだ。翌日曜日、街を歩くも、後ろを歩く人が怖い。後方からのタックルは一発退場だぞ。退場覚悟で狙ってくるのか?恐ろしい。シャビもプジョルもイニエスタもこういう環境で育ったのだろう。日本の選手とは危機管理能力が違う。日本はとても治安がいい。だが、ホームの環境が良いだけにアウェーでは脆弱。


大学時代に西欧、中欧のほとんどの国を旅したが、スペイン、ポルトガルは行けなかった。だから、ずっと憧れのようなものがあった。だからか、スペインは、バルセロナはメチャクチャ楽しい。それに、今までの国に無かったものが多くある。東欧の旅も驚くこと感動することが多くあったが、スペインにきて、こんなにぶっ飛ぶとは思わなかった。エジプトで無感動になっていたのが嘘のようだ。

そんなハイ状態なのも、旅の終わりがもうそこまできているからなのかもしれない。



スペインの夢① ガウディの建築をみる


スペインの夢② カンプ・ノウに入る


スペインの夢③ 闘牛をみる


スペインの夢④ フラメンコをみる
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